通関士の人気の理由はこんなにあります!

試験の発足は1966年。
1990年代まで毎年3000名ほどだった通関士の受験者は、現在、6000人を超えるように。
近年通関士へ向かう人気は高まっています。
その理由はいくつかあります。
POINT・法律で設置を定められた専門職であること
・通関業者以外にも活躍の場が広がっている
・「貿易実務に関する唯一の国家資格」というステイタス など
・通関業者以外にも活躍の場が広がっている
・「貿易実務に関する唯一の国家資格」というステイタス など
法律で設置を定められた専門職
通関の世界には「通関業法」という法律があります。
この法律により通関業者(通関業を営む、空運・海運・陸運、倉庫業などの会社のことです)は、営業所ごとに1人以上通関士を配置する必要があります。
海外から輸入した物品などは、税関長に申告し、その許可を得ない限りは倉庫から出し流通させることができません。
輸入業者にかわって、こうした輸入手続きを代行するのが通関業者で、そのなかで活躍する専門職が通関士です。
そのため世界的なネットワークを持つ国際物流会社など、通関業者では、通関士の資格を持つ人の就職率はバツグンです!
通関士は、就職や転職時に大きなパワーを発揮する業務直結型の資格です。
通関業者以外にも活躍の場が広がっている
近年では通関士の活躍の場は、通関業者以外にも多様に広がっています。
たとえば、貿易会社、国際的な大手メーカーや商社、流通・小売業、旅行代理店などです。
日本は輸出大国です。
一方、食品・工業製品など原材料の輸入国という面でも、多くの産業が貿易活動に支えられています。
それらの企業では、自社で通関したほうがコストと時間を短縮できるため、多くの会社が自社で通関士を抱えています。
国際物流の拡大により、通関士の活躍の場は、どんどん広がっています。
「貿易実務に関する唯一の国家資格」というステイタス
近年、通関士試験の受験者が増え、通関士に対する認識が高まっています。
それにより受験者のレベルも上がり、試験の難易度も次第に高まりつつあります。
これは受験者にとっては大変なことですが、通関士の社会的ステイタスの向上も意味しています。
このことも通関士の人気を高めている理由のひとつと言えるでしょう。