2000年に入ってからは、合格率10%未満の難関資格に。

試験結果で難易度を量る
通関士の試験は3科目ですが、現在のところ合格点の発表はされておらず、合格点が何点か(明確な合格基準)は正確にはわかりません。
ただ、合格者のインタビューなどから判断すれば、満点の65~70%くらいが合格ラインではないかと思われます(その回により異なります)。
ただ、税関も毎年行われる通関士試験の、受験者数と合格者数おより合格率は公表しています。このページでは、この公開データをもとに試験の難易度を推し量ってみたいと思います。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
2006年度 | 10,357人 | 725人 | 7.0% |
2007年度 | 10,695人 | 820人 | 7.7% |
2008年度 | 10,390人 | 1,847人 | 17.8% |
2009年度 | 10,367人 | 807人 | 7.8% |
2010年度 | 9,490人 | 929人 | 9.8% |
2011年度 | 9,131人 | 901人 | 9.9% |
2012年度 | 8,972人 | 769人 | 8.6% |
2013年度 | 8,734人 | 1,021人 | 11.7% |
2014年度 | 7,692人 | 1,013人 | 13.2% |
2015年度 | 7,578人 | 764人 | 10.1% |
2016年度 | 6,997人 | 688人 | 9.8% |
2017年度 | 6,535人 | 1,392人 | 21.3% |
2018年度 | 6,218人 | 905人 | 14.6% |
2019年度 | 6,388人 | 878人 | 13.7% |
平均合格率は10%以下
これを見ると、このところの平均合格率は、10%を若干上回る水準にあります。
かつて通関士の合格率は20%を超える時期が続いていましたが、当時に比べるといまの合格率は半分以下です。
このことには、税関が合格者の人数を制限している、という背景があります。
国際物流が増えているといっても、通関士のニーズが極端に増えているわけではありません。
また「安定感ある通関士」という職業においては、多くの先輩方が定年まで勤め上げます。
なだらかな新旧交代という意味でも、年間1000名程度の合格者輩出が、合格者にほぼ就職を約束する結果になる、と税関も考えているのではないでしょうか。
一般に資格試験には、合格率が10%以下の資格は「難易度が高くかつ活用度の高い資格」と認識されています。
通関士の資格はいま、まさにそうした上位ランクの資格として位置づけられています。
現在通関士の資格は合格率が低い(難易度が高い)資格になっています。
しかしそれはこの資格を取得する人の大多数が、実際に通関士として活躍することが約束されているから、と捉えてもよいでしょう。
通関士は、その安定性や将来性ゆえに、多くの若い方が価値を置いている資格です。
1度の試験で合格を勝ち取るためにも、しっかりと試験準備をして臨みたいところです。
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